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教科書の1ページを問題に変える手順

2026年9月12日

教科書やノートを何度も読んだのに、テストで出てこない。 よくあることです。読むことと思い出すことは別の作業で、 読む練習をいくら積んでも、思い出す練習にはならないからです。

手を動かして直す方法は1つです。文章を、思い出さないと答えられない形に変えてしまう。 ここでは1ページぶんを問題に変える手順を、順に書きます。 紙のノートでも、ほかのアプリでも同じやり方が使えます。

1. まずページを3〜5個に割る

いきなり問題文を書き始めないでください。先に、そのページが いくつのことを言っているかを数えます。 教科書の1ページなら、たいてい3〜5個です。

割る単位は「段落」ではなく「試験で聞かれる単位」にします。 たとえば歴史なら、1つの出来事について「いつ・誰が・何をした・なぜそうなった」で 4つに割れることがあります。逆に、2ページにまたがって1つのことしか言っていない章もあります。

迷ったときの目安。 その部分を隠して、自分に向かって声に出して説明してみてください。 言えたら1つの単位です。途中で「あと、それと」が続くなら、まだ割れます。

2. 問いの型を選ぶ

割った1つずつについて、どの型で聞くかを決めます。型は4つで足ります。

型 聞いていること 向いているもの
何が 名前を思い出せるか 用語、人名、地名、器官の名前
いつ・いくつ 数を思い出せるか 年号、温度、割合、個数
なぜ 理由を言えるか 因果関係、制度ができた背景
どうやって 順番どおりに並べられるか 反応の流れ、手続き、計算の段取り

同じ1つのことでも、型を変えると難しさが変わります。 「何が」は名前が出れば正解ですが、「なぜ」は理解していないと答えられません。 用語を覚えた段階では「何が」、試験が近づいたら「なぜ」と 作り分けると、同じ範囲を2周ぶん使えます。

3. 答えが1行で書けるか確かめる

問いを書いたら、自分で答えを1行書いてみてください。 1行で書けないなら、問いが大きすぎます。もう一度割ってください。

「明治維新について説明せよ」は、記述試験の問題としては成り立ちますが、 くり返し解く問題には向きません。採点の基準が自分の中でぶれるからです。 解くたびに「これで合っているのか」で止まると、回数が積めません。

くり返し用の問題は、○か×かが一瞬で決まるものにしてください。 大きい問いは、試験の直前に口で説明する練習として別に扱うほうがうまくいきます。

4. やりがちな失敗

教科書の文をそのまま問いにする

「日本国憲法は(  )年に施行された」のように、文をそのまま持ってきて 一語だけ抜く作り方は、手軽ですが落とし穴があります。 文の言い回しを覚えてしまい、言い方を変えられると答えられなくなることがあります。

対策は、抜くのではなく自分の言葉で問い直すことです。 「日本国憲法が施行されたのは何年か」と書き直すだけで、 文全体ではなく中身を思い出す形になります。

答えが一意に決まらない

「江戸時代の特徴を答えよ」のような問いは、正解がいくつもあります。 解くたびに違う答えが浮かんで、○を付けていいのか迷います。 迷いは1問あたり数秒の損で、100問あれば無視できません。

作るのに時間をかけすぎる

問題を作る作業そのものは、覚える作業ではありません。 きれいに作ることに時間を使うと、解く時間が減ります。 目安として、1ページぶんを10分以内で作れないなら、 割り方か型の選び方が重い可能性があります。

5. 作ったその日には解かない

作った直後は、答えを覚えています。その場で解いても手応えがなく、 「できた」という感触だけが残ります。 最初に解くのは翌日以降にしてください。 少し忘れかけたころに思い出すほうが、あとまで残ります。 この理由は間隔をあけて復習する理由に書いています。

選択式にするか、虫食いにするか

用語や年号のように答えが1語で決まるものは、 文章のまま語句を隠す虫食いが速いです。教科書の文をそのまま貼って、 覚えたい語だけを隠せば、作る手間がほとんどかかりません。

一方、似たものを取り違えやすいものは選択式が向いています。 自分が実際に混同している語を選択肢に並べておくと、 その取り違えが起きているうちは必ず引っかかります。 選択肢の作り方は選択肢の作り方にまとめました。

この手順をアプリでやる場合。 quizmake なら、教科書の文をそのまま貼り付けて、覚えたい語をなぞって隠すだけで 虫食いができます。選択式なら問題文と選択肢を入力します。 作りながら右側で、実際に解くときの見た目を確認できます。

quizmake を開く